エレファンテック 技術ブログ

フレキシブル基板(FPC)製造開発ベンチャー企業 エレファンテック(旧:AgIC)株式会社の技術ブログです。

フレキシブル基板(FPC)P-Flex™の初期費用が無料の秘密

基板の設計をしていてフレキシブル基板(FPC)を選びにくい大きな理由に価格があります。中でも数万円かかることも多い初期費用(イニシャル費)は減らしたいものです。

初期費用の安さを売りにする基板製造業者は少なくありませんが、P-Flex™のように完全に無料にしている製品はまだ少ないでしょう。

この記事では「なぜP-Flex™の初期費用を無料にできるのか」を紹介します。

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初期費用の内訳

そもそもなぜプリント基板(PCB)の発注に初期費用がかかるのでしょうか。まずは代表的な初期費用の内訳を見てみましょう。

  • CAM編集費
  • 金型費(カバーレイ、外形、補強板)
  • 版代(シンボル)
  • フィルム代(パターン)
  • 型・版・フィルムの管理費

それぞれの項目について少し説明します。まずCAM編集費について、プリント基板(PCB)の発注にはガーバーファイルなどがよく使われますが、そのままでは製造に回せないので人の手でファイルを編集・変換しています。

次に、金型は外形やフィルムカバーレイ、補強板を金型で加工する場合に必要となり、版はシンボルをシルク印刷する場合などに必要となります。そしてフィルムはパターンの露光に使います。

また、型・版・フィルムは製造業者が保存することが多く、それらの管理・保管も費用に含まれています。

内訳を見ての通り、初期費用はリジッド・フレキシブル問わず必要な費用が多いですが、フレキシブル基板の方がリジッド基板と比べて全体的に価格が高いためか初期費用も高めのようです。

P-Flexの初期費用

P-Flex™は初期費用が完全に無料です。なぜ無料にできるのでしょうか?

ファイル編集の自動化

CAM編集費は通常オペレータが手動で行なっている編集作業や変換作業を自動化することで不要にしています。データチェックは現在も手動で行っていますが、今後ソフトウェアによる自動チェックを実現する予定です。(Adobe Illustrator形式で入稿する場合は編集費をいただいています。)

フレキシブル基板 P-Flex™の入稿ファイル形式【初心者向け】

型・版が不要な加工

金型については、カバーレイはソルダーレジストを印刷しているため不要で、外形と補強板もレーザーカッターで加工しているため不要です。またシンボルもシルク印刷ではなくインクジェット印刷のため、版は使いません。

ただ外形・補強板に関してはロットが大きい場合はやはり金型で抜いた方が安いので、枚数や形状によってより適した方をご提案しています。

フィルムが不要な製造方法

フィルム代は製造方法が一般的な方法と根本的に違うため不要になりました。最も一般的なPCBの製法(サブトラクティブ法)では銅箔のパターンを形成する際に「露光」という工程がありそこでフィルムを利用しますが、エレファンテックではパターンの形成は銀のインクを直接フィルムに印刷しているためフィルムが必要ありません。

フレキシブル基板の製造方法の違い - エレファンテック 技術ブログ

このようにエレファンテックはフレキシブル基板の製造工程を見直すことで初期費用無料を実現しているのです。

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また、製造方法などフレキシブル基板P-Flex™についての情報は以下をご覧ください。

  • フレキシブル基板 P-Flex™ 製造仕様 - エレファンテック

一般的なプリント基板(PCB)の製造方法はこちらのウェブサイトに詳しい説明があります。

(野村 浩気)

   

   

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